城めぐりで参考にしている城郭本・歴史本を紹介するブログです
管理人のコレクション自慢というか散財の記録ともいえます(笑)
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越前記
水上勉 著
中公文庫
昭和53年10月 発行
価格 320円
水上勉さんがこのような紀行文を書いていたとは知りませんでした有名な作家さんなので学生の頃に1冊だけ著書を読もうと思ったことがありました
でも内容が難しくて途中で断念しました
その先入観もあってなかなか読む気になれなくて・・・
ではどうして購入したのか?
それはタイトルにが気になって手に取り、目次で越前の戦国紀行文と義貞記と題した歴史物語が気になったからです
ここ数日、就寝前に読んでいましたが面白かったです
クセもなく読みやすいです
さすが大作家といったところでしょうか
朝倉氏関連の史跡をめぐる戦国紀行はとても楽しく読ませていただきました
行ってみたいと素直に思いましたね
なかでも朝倉敏景、義景の愛妾・小少将、一乗谷城、黒丸城、斯波高経、真柄十郎左衛門に強く興味をもちました
新田氏関連の城館も行ってみたいですね金ヶ崎城や藤島城、杣山城などなど
義貞終焉の地である藤島
朝倉氏終焉の地である一乗谷
柴田勝家終焉の地である北ノ庄
結城秀康が失意の晩年を過ごしたと思われる福井城
越前、福井行きたいな~
美味しいものもたくさんありそうだし
この先、この本を見る度にそう思うのでしょうね(笑)
所沢市の古本屋にて180円で購入です
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郷土の英雄 武蔵武士
十三氏の興亡と遺跡を訪ねて
成迫政則 著
まつやま書房
2004年6月 発行
価格 1700円
326ページ
成迫版武蔵武士の第2弾であります上巻と同じくハードに見まくった書であります
これを参考に武蔵武士の館跡を探して回ったことも1度や2度ではありません
私の城仲間も本書に影響を受けた人は少なくありません
多大な影響を受け赴任地を訪れることを楽しみにしている人もいるくらいですから
しかし私も武蔵武士の館跡だけを訪れるということが少なくなり東国全般の城館を訪れることに喜びを感じるようになりました
武蔵の武士たちはの多くは西国に領地を得て赴任した関係上で本書とは疎遠となっていました
東北を訪れているケースもあり紹介されてはいますが内容が物足りないです
でも考え方を変えました
『ヒントはもらったんだから現地で物足りない部分を自分で探せばいいんじゃないか』
岩手や宮城県に関してはそう思って現地の図書館などで資料を探しました
ふと思ったのは『これは著者が感じてた楽しさ、喜びと同じなんじゃないか』
こうして私も自身の城館探訪や史跡めぐりのスタイルを確立していきます(笑)
金子氏
難波田氏
畠山氏
葛西氏
豊島氏
河越氏
小山田氏
稲毛氏
平山氏
立川氏
斎藤氏
足立氏
比企氏
下巻では武蔵武士の有名どころの史跡を紹介しています
青梅市の大型古本屋にて200円で購入
郷土の英雄 武蔵武士 上
事績と地頭の赴任地を訪ねて
成迫政則 著
まつやま書房
2002年7月
価格1700円
324ページ
武蔵武士について扱う書は意外と多く出版させていますがこれほど影響を受けた本はありません平安末期、源平合戦にて活躍した武士の発祥地を訪れ館跡や墓所、伝承を調べ書き記したのみならず鎌倉期に戦の恩賞として獲得した領地へ地頭の赴任先を訪れ末裔の活躍や史跡までをも紹介しています
私にとっては衝撃的でした
「ここまでやっている人がいるんだ~」私もこの手法を倣ってみようと思いました
しかし未だ実践できていないんですが・・・
何度も新書での購入を考えましたが地元の図書館でいつでも貸りることができるので見送っていました
事実、ある時期はずっと貸りっぱなしでした(笑)
先日、青梅市の大型古本屋で私にとっては破格の値段、400円にてGETしました
しかも上下巻セットです
この本が1冊200円とは驚きました
続編も探しましたがさすがに売ってませんわ~(笑)
影響を受けたとはいえ城館探訪の手法が変わりここ数年は貸りることがなかったのですが購入して久しぶりに見てみるとハードに見まくっていた2005年頃の武蔵武士に対する熱い思いが蘇ってきます
上巻で紹介する武士
庄氏
久下氏
野辺氏
岡部氏
熊谷氏
中条氏
成田氏
安保氏
小川氏
小代氏
マニアックでしょう~
山本勘助とは何者か
江宮隆之 著
祥伝社新書
2006年11月 発行
価格780円
256ページ
今日紹介するのは山本勘助さんが大河ドラマの主人公になり関連書籍がたくさん出版されたときの本ですね筆者は歴史小説家さんだと思いますが流石と思うのは読みやすい、読みはじめてからすんなり進んで読み切りましたから
で肝心の内容ですが江戸時代に創られた山本勘助の虚像や彼にまつわる伝承を紹介しています
彼は超有名人でありますが実在の人物であることは間違いありませんがその生涯の大部分が不明なのです
もちろん勘助の実像についてもっ書かれてますよ
出生地も静岡県富士宮市、三河牛窪、四国の讃岐などなど
藤林長門に忍術を習ったとか、京流の兵法を学び、塚原卜伝と対決した、大内氏に仕えていたとか
とにかく面白い伝承がたくさん残るのですね
初めて知りました
戦国時代、一人の人間がこれほどの経験をすることが可能なのか?
現実的に考えてしまう私、夢がないですね~(笑)
もしこれが本当ならばスゴイじゃないか~とか思わないのですね
それほど現実離れしているように感じました
読み物としては面白かったですが参考になるような情報は一切ありませんでした
日野市の古本屋にて300円で購入しました
武蔵の武士団
~その成立と故地をさぐる~
安田元久 著
有隣新書
平成6年10月 第4版
価格 980円
204ページ
埼玉県、東京都における城館めぐりでは武蔵七党の故地を訪れることが多くなります武蔵七党については古くからたくさんの方々が研究されその成果が出版されています
本書もそんな1冊であります
平安末期、武蔵各地に発生した同族的武士団の発祥地や党を代表する人物や支族とその故地について解説しています
私自身が一番活用した武蔵武士本だと思います
故地めぐりにおいて渡辺世祐・八代国治『武蔵武士』で足りない部分を補ってくれました
やがて私は探究心が旺盛でこの本でも物足りなくなってしまうのですが・・・(笑)
城館めぐりといっても遺構など残っているわけもなく伝承地である神社仏閣や墓めぐりがメインとなるわけです
しかし、こういった本を持ち歩き現地で平安末期の状況を想像するのが好きなんです
「ここに牧を営み屋敷を構えて・・・」「この八幡社が〇〇氏が建てた・・・」「この寺は〇〇氏が屋敷地に建てた・・・」「この低地を開墾して開発領主として力を蓄えて・・・」「堀之内、前田、馬場、竹ノ内という地名があって・・・」などなど考えることはたくさんあるんです
遺構がしっかり残る中世城館より楽しいかもしれないです
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