城めぐりで参考にしている城郭本・歴史本を紹介するブログです
管理人のコレクション自慢というか散財の記録ともいえます(笑)
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前田慶次と歩く戦国の旅
「前田慶次道中日記」を辿る
今福匤
洋泉社歴史新書
2014年12月 発行
価格 980円
239ページ
前田慶次さんといえば漫画や小説、TVなどでお馴染みの人物ですね
近年はさらに人気がUPしているようですね
自由奔放な生き方と義を重んじ力強く戦国を生き抜いた姿に惹かれるのでしょうね
私ですが若かりし頃に某小説家の作品を読んで慶次さんに惹かれたものです
近年はその過剰な人気に引き気味になり気にもとめなかったのですがGWに米沢を訪れたことで私の中で前田慶次に存在が再び大きくなり始めました
しかし、荒々しく華やかな武人としてではなく教養豊かな武人としてであります
60歳を過ぎたあたり関ヶ原以降、米沢での晩年について興味を持ちました
堂森を訪れ無苦庵跡や月見平、井戸、供養墓などを見てまわりましたが都で暴れ天下に名を轟かした人物の終焉の地とは思えないほどの場所でした
彼の心境がいつ、どのように変わったのか知りたいと思いました
それを知る手がかりとなるのが「前田慶次道中日記」であります
これは図書館でかりて読んでみましたが・・・文化教養のない素人の私にはただの紀行文にしか・・・(笑)
そんなときに古本屋で見つけたのが本書です
何となく立ち読みすると・・・日記の解説やその場での胸中まで解説されているではありませんか
ちょっと高かったけど(青梅市の大型古本屋にて710円)購入しました
驚くことに彼の通った道、私もほとんど走破しているんです
上野、下野辺りの道はそれこそ何度も通ったことがある道で中世末期の各宿の姿まで解説されていて二度嬉しい本であります^^
とりあえず碓氷峠から北、米沢までの行程を二度ほど読みましたが彼の胸中がいつ変わったのかはわかりませんでしたが旅を楽しんでいたことを知ることができました
そして同じ行程を旅してみたいと思いました
思いがけず面白い本に出会いました
私の考える旅の楽しさを戦国末期に実践していた前田慶次さんの偉大さを感じました
それと彼の胸中の変化はおそらく京を旅立つ前に変わっていたんだと思いました
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後北条氏の研究
戦国大名論集 8
佐脇栄智 編
吉川弘文館
昭和58年10月
価格 5900円
474ページ
先日のことですがBOO●OFFで格安で入手しました後北条氏の関する論集であります
格安ってどのくらい? 230円であります^^
自分の目を疑いました
何度も値札をみて確認してしまいました(笑)
この手の専門書って高いイメージがあったのでものすごく得した気分になました
でも考えてみれば後北条氏って好きではないんですよね^^
それならば今川、武田のほうが云々・・・・(笑)
それについて話すのはやめましょう^^
ただし内容はというと超難しいというか興味をそそる論文がいくつもありませんでした
領国支配、外交、文化、経済政策が中心の論集なのです
伝馬制についての話、伊礼さんの城と役帳についての話っす
他にもキラ星のごとく有名な先生方の論文が並んでいるのですが・・・
将来役に立つかもしれません
ということで書棚に保管することにしました~(笑)
明智光秀
高柳光寿 著
吉川弘文館 人物叢書
昭和50年9月 第11版価格
950円
299ページ
前回のブログで宣言しましたが高柳版の明智光秀読みました~
これって人物詔書シリーズの記念すべき第1弾なんですね初版は昭和33年です
読んでみて私はかなり間違った知識を身につけていたことがわかりました
テレビや雑誌、小説の影響なのでしょうね
はやくから光秀さんの実像にせまる好著が存在していたのに・・・
もっとも明智光秀という男にあまり興味がなかったということもあります
本能寺、実は一度だけ訪れたことがあります
学生時代なのでかなり昔です(笑)
なんか拍子抜けするほどの場所でしたこれが歴史的に有名な場所なの?という感想でした
直前に訪れた銀閣寺のほうがはるかに印象的でしたわ
あと岐阜の明智城と供養墓にもいきました
接点はそのくらいですかね
筆者は本書を書くにあたり苦しんだようです
世に流布する明智軍記や太閤記などの記述から光秀さんに対するイメージが実像とかけ離れていることに対してです
謀反の理由にしても恨みや陰謀といった話が広く伝わっていますからね
読んでよかったと思います
樋口版本能寺の変とともに明智ファンの方にオススメです
というかファンの方はすでに読んでいるんだろうな~
八王子高尾の古書店にて200円で購入しました
本能寺の変 光秀の野望と勝算
樋口晴彦 著
学研新書
2008年8月 発行
740円
230ページ
本能寺の変については雑誌やテレビでも取り上げられていますね明智光秀の単独犯行ではない黒幕がいてその謎を追うみたいなやつです
あまり興味がなかったので何となく見たり見なかったりしていました
だって真実味がないんだもの(笑)
先日、偶然であったこの本、今さらとは思いつつ暇つぶしになるかなと思い購入してみました
青梅市の大型古本屋で108円でした
本書では光秀が天下取り狙った行動としていろいろ解説しています
小心者、保守的、神経質などなどいろいろいわれていますがその全てを否定しています
説得力ありました私も納得です
冒頭のこの部分を読んだ時点で面白いと思いました
気がついたら夢中で読んでいましたよ~
光秀さんには十分な勝算があったのですね
秀吉さんの予想を超える行動がその計算を狂わせたのです
それでも山崎の合戦で光秀さんの作戦通りことが進めば天下人になれたはずが・・・
本当に良い本でした
面白かったです
明智光秀という人間に興味が湧いてきました
この勢いで高柳版の明智光秀(吉川弘文館人物叢書)も読んでみようと思います
その感想はまた後日ということで
武田信玄
伝説的英雄像からの脱却
笹本正治 著
中公新書
1997年9月 発行
価格 660円
つい最近ですが笹本さんの講演会を聴く機会がありましたこの方の信玄さんに対する考えに共感する部分があり著書を読んでみようと思いました
ずいぶん前に購入したまま読んでいなかったこの本ですがそんな理由でふと数日前に読みだしました
コレ、面白かったです
というか物凄く勉強になりました
山梨ではなんでもかんでも信玄と結びつけて考える傾向にありますが実際はどうだったのか?
信玄堤、棒道は本当に信玄が築かせたものなのか?なんて話です
私は信玄さんに特別思い入れがないのでスンナリ読めました
信玄の軍事力を支えたのは金山だけなのか?金山の衰退と武田家滅亡は結びつくのか?
信虎追放劇と義信切腹と近臣の粛清の裏側には譜代家臣や国人の思惑が・・・
武田氏によって築かれた城が多々ありますが本当にそうなのか?
様々な考察がなされています
信玄さんに対する伝説的な英雄論という枠組みをとり真の人間像に迫るなんて筆者が書いています面白かった~わずか1日で読破しました
とにかく参考になる場所だらけで付箋だらけになっちゃいました
場所は憶えていませんが250円で購入しました
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