城めぐりで参考にしている城郭本・歴史本を紹介するブログです
管理人のコレクション自慢というか散財の記録ともいえます(笑)
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後三年合戦金沢柵公開講座
~続縄文土器・古代の山城・中世の山城・後三年合戦~
横手市教育委員会
美郷町教育委員会
平成28年3月
横手市金沢柵を訪れた際に偶然お会いした市の教育委員会の方々の好意で頂いた資料です3月に美郷町で行われた公開講座の資料であります
タイトル通り金沢柵についての最新資料で前年度までの発掘成果も掲載されています
金沢柵周辺の城館を歩くと題して室野秀文さん(盛岡市教育委員会)が縄張り図付きで山城を多数紹介しています
上下村館、川端山館、長岡森の館、横手城、金沢柵
そして清原氏城館の参考として能代市のチャクシ館が掲載されています
城館から見た中世領主の成長過程として
戸沢氏を例にあげ戸沢城、長者館、門屋城、角館城(すべて仙北市)の考察と縄張り図を掲載しています
驚くべきはチャクシ館であります
中世山城としか見えない縄張りですが発掘調査の結果、平安後期の城であることが確認されています
清原氏の時代と重なります
比高差100mの山城で尾根は堀切、郭が複数存在し一部で土塁が設けられています
平安後期に中世城館と比べても遜色のない縄張りを持つ山城が存在したのです
金沢城周辺の山城もその起源が平安後期であると考えられています
川端山館跡と鎧ヶ崎城跡の調査成果/亀井崇晃(美郷町教育委員会)
鎧ヶ崎城は平安期の防御性集落から戦国期の城館の痕跡が確認されています
読み応え十分な資料です
中世山城の起源は平安後期という説を強く支持したいです
横手市教育委員会の方々に感謝であります
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